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第4回 今更聞けない動画撮影基礎の基礎! - シャッタースピードの基礎①:シャッタースピードってそもそもなんですか!?

こんにちはYukikake(@Yukikake_tw)です。

 

前回まではフレームレートのお話でしたが今回は「シャッタースピード」に関する話題です!

題して「シャッタースピードって何?」


まずは前回(第3回 撮影、編集における適正フレームレートについて )のまとめから!

・撮影時のフレームレートは作りたい作品によって下記のように設定する。

・通常速度で使うシネマっぽい素材 → 24 fps

・通常速度で使うテレビっぽい素材 → 30 fps

・通常速度で使うヌルヌル素材 → 60 fps

・スローで使いたい素材 → 60 or 120 or 240 fps

・スポーツを撮る業務用カメラ → 300 fps

・化学実験を撮る超絶ウルトラ弩級変態カメラ → 数十万fps

 

 ここまで(第1回第2回第3回)読んでいただいてなんとなくフレームレートに関してはご理解いただけましたでしょうか。

フレームレートを理解したら次に決めなければならない要素は「シャッタースピード」になります!

では、まずは「シャッタースピード」とは何かに関して解説して言います。

※フレームレートがわからない人は、第1回 今更聞けない動画撮影基礎の基礎! - フレームって何?フレームレートって何?からご覧ください!

この記事を読めばあなたもきっとシャッタースピードマスター!!

 

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そもそもシャッターってなに?


動画や写真の原理というのは、レンズから入ってきた光の情報をデジタルカメラであればイメージセンサーが、アナログカメラであればフィルムが感知してそれを情報として記録するのが原理です。

第1回でお話しした通りに、動画も細分化すると1枚1枚の写真からなるパラパラ漫画なんですね。

(第1回 今更聞けない動画撮影基礎の基礎! - フレームって何?フレームレートって何?)

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↑パラパラ漫画



その1枚1枚の写真を作る際に、光の情報をちゃんと時間軸で分割してあげる必要があります。

ようは24fpsだったら1秒間を24分割して情報を記録してあげるってことですね!

で、その光の情報を光の当たる時間軸でコントロールしてあげるのがシャッターになります。

シャッターは開ける、閉めるといった言葉で動きを表現しますが、シャッターが開いている間に情報を記録し、シャッターが閉まっている間は情報を記録しないといった形で情報量をコントロールしているのです。

ようは「ここからここまでは1フレーム目の情報だよー」っていう感じでシャッターが開いている間だけ光の情報を記録してくれるんですね。

「シャッタースピード」って何?


「シャッタースピード」とはシャッターが開いている時間のことを言います。

名前だけ聞くとシャッターが開け閉めするときのスピード、速さのことをさしそうですが、そこは勘違いしないよう注意が必要です。

「シャッタースピード」=「シャッターが開いている時間」が長ければ長いほど光の情報を長時間取り込んでいて、短ければ短いほど短時間取り込んでいるっていうことですね。

「シャッタースピード」の長さの違いで出る影響とは?


では実際シャッタースピードが長い、短いで撮れた映像にどのような違いが出るのでしょうか?

シャッタースピードが長い場合には光の情報を長時間取り込んでいるっていうことでしたね!

長時間取り込んでいるので単純に光の情報量も多くなるため撮像された映像は明るく書き出されます

ただし一方でその間の情報を全て取り込むので被写体の動きやカメラの動きに合わせて映像のブレも大きくなってしまいます。

逆にシャッタースピードが短い場合は映像は暗くブレが少なく書き出されます。

下の写真はペンを揺らしながらiPhoneで撮影した写真で、シャッタースピード以外の条件は揃えて撮影したものです。

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シャッタースピード 1/4秒

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シャッタースピード 1/400秒

 

上がシャッタースピード1/4秒下が1/400秒で撮影した写真です。

シャッタースピードは分数で表記されることが多いためわかりにくいかもしれませんが1/400よりも1/4のほうが長時間シャッターが開いていることになりますね。

長時間シャッターが開いているということは光の情報が長時間記録されているということでしたね!

なので1/4のほうが明るく、ブレて写し出されているんですね!

 

まとめ

 

・「シャッター」は光の情報を時間軸でコントロールする機構である。

・「シャッタースピード」はシャッターが開いている長さのこと。

・「シャッタースピード」が長いと「明るく」「ブレて」写し出される。

・「シャッタースピード」が短いと「暗く」「ブレずに」写し出される。

 

いかがでしたでしょうか。

なんとなく「シャッタースピード」のイメージはついたでしょうか。

今回の情報から考えると

・明るくブレて撮影したい時:「シャッタースピード」長め
・暗くブレずに撮影したい時:「シャッタースピード」短め

で撮影すればいいように思えますよね?

写真であればそれでほぼ正解です。

ただ動画だとそんな簡単なお話ではありません。

動画の撮影では前後のフレームが関わってくる関係で、「フリッカー」「ブレによる動きの自然さ」など様々な要因を合わせて考えた上で「シャッタースピード」を決定しなければなりません。

映像って本当に難しい...

そんなわけで次回は「シャッタースピード」を決定する1つのファクターである「フリッカー」についお話しようと思います!

もしわからない事がありましたらコメントやTwitter(@Yukikake_tw)からご質問ください!

次回は「シャッタースピードの基礎②:フリッカーの原因はシャッタースピード!」をまとめて行きたいと思います!