前回のあらすじ
友人医師からの誘いで外資系保険の営業マンA男と出会ったYukikake。1回目の営業を受けて保険への興味は湧いたものの、要所要所に「小さな嘘」を混ぜ、信頼を得ようとするA男に不信感を募らせる。帰宅後、A男の言っていた話をGoogleで調べたYukikakeはA男の重なる嘘を見つけたことによりA男を信頼できない身体になってしまったのだった。
第1回はこちらから↓
第2回はこちらから↓
※この記事はほぼノンフィクションですが、記憶を元に個人的な意見や主観で書かれています。保険の契約等に関しては自己責任でお願いします。
引き続き個人情報ダダ漏れのA男
前回の話が終わり、A男への信頼は全くなくなってしまいました...
ですが保険の内容に関しては一切聞いておらず、その状態で保険の良し悪しを判断するのも難しかったので、改めて会うことにしました。
前回から約1週間後の某喫茶店にて...
今日もお時間頂戴しありがとうございます!
いえいえ!こちらこそありがとうございます!
そういえばこないだ女の子と飲んでる時に友人さんにお声おかけしたんですよ!その女の子が顔が薄くて親が資産家の人が好きって言っていたので!
そ、そうなんですね...
個人情報ダダ漏れアゲイン!
この人まじで大丈夫か?個人情報保護できてなすぎてマジでドン引きしました。
しかも親が資産家って...そんな情報まで渡っちゃっているのですか...?
そんなこんなの雑談があって、いよいよ本題に入ります。
保険って本当に必要なの?
本題はまず前回の復習からでした。その辺の細かい内容は割愛して...
・・・では、今回はまず、保険が本当に必要かどうか、そこを一緒に考えていきたいと思います!
よろしくお願いします!
まず保険が必要になるパターンは大きく分けて3つあります。
なんだと思いますか?
病気になるとか?
そうですね!では、例えば日本の3人に1人がなくなる原因と言われているがんに関して考えてみましょう。
がんになったらその医療費っていくらくらいかかると思いますか?
高額療養費制度があるから部屋代とかも含めたら10万前後くらいですかね?
さすがですね!日本はサポートがしっかりしているので、がん治療でもそこまで高いお金はかかりません。
入院で個室等の利用を行なった場合はまた大きく負担になってきますけどね。
なるほど。
では、Yukikakeさんはご自身がそうなった場合にそのお金って出すことができますか?
まぁ今の資産状態だとギリギリですがなんとかなるでしょうね。
ですよね!病気の場合案外なんとかなっちゃうものなんです!
では、他に保険が必要となるのってどんな時でしょう?
亡くなった時とかですかね?
そうですね。亡くなったら葬式やお墓でお金がかかります。それはいくらぐらいかかるかご存知ですか?
いや、全然知らないです。
自分が死んだ場合には普通はお墓代がかかるのか。
確かに、これも目から鱗のお話。
お墓の土地代とかもけっこうしそうですもんね。
だいたい葬儀は平均200万前後と言われています。
あとお墓です。Yukikakeさんはご実家にお墓お持ちですか?
はい、実家には墓がありますね。
ではご心配ないですね。一般的にお墓は東京で持つとなると1千万程度かかると言われています。
高いですねー!
そうなんです。では、こう言った費用をYukikakeさんが亡くなった場合には誰が負担するんでしょう?
親とかですかね?
そうですね。では、ご自身の身に何かあった場合にそういった費用を親御さんとかに負担させるのってYukikakeさん的にはどうですか?
まぁしょうがないんじゃないですか?その場合自分の資産も残ってるでしょうからその範囲でできるでしょうし。
まぁ最悪...そうですよね。だから亡くなってしまった場合も最悪なんとかなるんです。
なんか一瞬親への負担の感情に訴えかけて「親に負担かけないためにも保険必要ですよね!?」って流れに持ってかれかけたように見えましたが...
実際のところわかりませんがなんとかちゃんと論理的に攻撃を防ぐことができました。
そしてさらに畳み掛けるように次の攻撃が飛んできます。
最悪のケース
では、次が最悪のケースです。
このケースの話を聞いてご友人も「それは入っておきたいな」と言っておられましたよ!
(でた、ご友人もパターン!)
最悪のケースはですね、高度障害をおってしまったパターンです。
ほう。
例えば、高度障害になった場合、お金ってどれくらいかかってくるかわかりますか?
いや、全然わからないですけど、けっこうかかるんですかね?
そうなんです。
高度障害になった場合にも当たり前に生活費はかかりますよね。
例えばYukikakeさんがある日突然事故で車椅子生活になりました。仕事ができません。生活費っていくらくらいかかりますか?
だいたい月20-30万前後くらいですかね?(車椅子になったからって仕事できないわけじゃないよね?)
そうですね。生活費はだいたいそれくらいです。
あとは高度障害になると国からの補助金が年間100万くらい入るので、それを考えると月々10万円ほど費用の負担が出てくるんです。
まぁまぁかかりますね。
収入もなく、月10万円くらいかかる状態で、これは誰が費用を負担してくれますか?
まぁやっぱり親とかですかね?
そうですよね!
こういう負担もだいたい親御さんが出してくれたりするんです。
この話を聞いてご友人さんも「流石に親にそんなに負担をかけれない」っておっしゃってましたよ!
出ました!「ご友人さんも」攻撃と「親に負担をかけれない」攻撃のコンボ技!
しかも全然論理的じゃないやつ!そもそも前提がおかしいやつ!
車椅子生活=仕事ができない
A男ってバカなの?
まぁその場合はその場合で僕なりに可能なお金を得るすべを探しますけどね笑
まぁそうですね。
ご友人さんは「流石に親にそんなに負担をかけれない」っておっしゃってましたけど...
まぁ、最悪...なんとかなりますかね...ご友人さんの場合はそうでしたけど...
(あれ、今俺なんとなく情がない悪者にされかけた?)
まぁ実際、今の世の中お金を稼ごうと思えば色々な方法があるわけです。
別に足が動かなくてもパソコンさえ使えればできる仕事なんていくらでもありますし。
ただそれをやるかやらないかの話です。
最悪生きていけるんです。
それを
障害を負う=仕事できない
とか極論も甚だしい。
まぁこうやって話していくと、保険、保証に関してはYukikakeさんは必要だと思いますか?
あんまりいらないでしょうね。現状は。
ですよね!僕もそう思います!
(あんだけひどい論理押し付けといて手のひら返しやべー...)
老後の生活
Yukikakeさんは万が一の備えはなんとかなるとしましょう。
では、もしこのまま健康でずっと生活していって老後を迎えたとしましょう。
老後にはこんな生活してみたいっていうビジョンってありますか?
んー、贅沢せず田舎で動物飼いながらゆっくり暮らせればいいですかね。
田舎ってご実家の北海道とかですか?
そうですね!
いいですねー!それで、旅行をして外食してって感じですかね?
まぁそんな感じでできたら嬉しいですね!(贅沢せずにって言ったけどわかってるかね?)
では、老後を迎えたとしてもし今の生活水準を下げずに生活していくのに月々いくらくらいかかるかってご存知ですか?
だいたい20-30万くらいですかね?
これは厚労省が発表しているデータなんですが、奥さんがいて、子供がいてのサラリーマン家庭ではだいたい35万くらい、裕福な家庭では50万くらいと言われています。
出ました!国や大きな組織のデータを持ち出して信用を得る手口!
まぁ実際にそのようなデータがあるのであればいいのですが、A男さんの言ってることはすでに話半分以下で聞いている状況。
ウソかもしくは一部のデータの抜粋を取り上げているだけにしか思えません。
ほー。そんなにかかるんですね!
そうなんです!じゃあ月50万として考えてみましょう!
(ん?贅沢じゃない生活水準って言ったやろ?)
これは国連のデータで出ているんですが、2007年生まれの子供の平均寿命ってどれくらいになるって言われていると思います?
100歳くらいですかね?
さすがです!104歳くらいになると言われているんですね!
ではYukikakeさんが65歳で仕事をやめて100歳まで生きるとして、老後って35年間ありますよね?月50万円かかるとしたらいくらくらいかかると思います?
んー、全然わからないですね。
だいたい2億円もかかるんです!それを今から65歳までに貯めるって考えると...月に50万円も貯金しなければいけません!
それはやばいですね!
そうなんです!しかも奥さんも一緒にと考えると2人で約100万円です!そんな貯金できますか!?
また出ました。論理の破綻。
いや、最初1つの家庭で月50万ゆーたやん。
いつの間にか1人当たりの負担が50万になっとるやん。
しかも最初に「贅沢せずに」って言ったよね...
なんかよーわからん理論で不安煽りまくる論調...
やり手営業マン...恐るべし...
保険の利率って凄い!?
では、お金を貯めなきゃいけないとして、Yukikakeさんが銀行に貯金したとしましょう。
今って利率どれくらいかご存知ですか?
んー、0.01%くらいでしたっけ?
だいたい定期預金の年利で0.01-0.02%くらいですね!
では、前回保険に入れておけばお金が増えるってお話ししたと思います。
保険に入れたらお金はどれくらい増えると思いますか?
むしろどれくらい増えたら嬉しいですか?
(年利の話かな?)3-5%くらい増えたらかなりすごいと思いますね!
ありがとうございます!
なんとですね、133%になって返ってくるんです!
ここで僕は一瞬思考停止しました。
当たり前です。僕は年利前提でお話ししていたんですから。
「年利133%!?保険会社すごすぎね!?美味しすぎじゃね!?そんなんやらないやついるの!?」
と考えました。ただ1秒後
「年利133%なんてありえないよな。何言ってるんだこの人は」
と冷静になります。
どうやらこの人、銀行の年利と35年預けた時の利率を比較しようとしている模様。
謎は全て溶けた!やっぱりA男さん色々とヤベェ!
ちなみに35年で33%だと年利だと0.8-0.9%になります。
まぁ悪くはないですが、それなら自分で資産運用したほうが楽しいしちゃんと運用できれば利率も全然いいはず。
そしてその後も商品説明が延々と続きます...
保険に預けたお金は引き出すことが出来る!?
保険の利率のすごさに驚いていただけたみたいでありがとうございます!ちなみにここまでは序章です。
ここからが本番なんです!
ほう。
例えばYukikakeさんがお子さんの結婚式で急に100万円必要になったとしましょう。
その時お金がなかったとしますよね?
はい。
そのとき、「あ、〇〇保険にお金預けていたなー」って思い出して欲しいんですね!
このお金、実はいつでも引き出すことが出来るんです!
まじすか!?
そうなんです!預けて頂いた金額の貯金と同様にいつでも引き出すことが出来るんです!
保険も貯金と同様に引き出すことが出来るってのはマジで初耳!
素直にすごいと思いました!
保険ってそんな機能もあるのか!面白いな!
って思ってこの話を聞いていました。
ちなみに、帰ってから調べてみると
途中で資金が必要になった場合、解約返戻金をもとに契約者貸付制度をご利用いただけます。
※貸付には所定の利息が発生します
と書いてありました。
引き出せるってこの貸付のこと?
だとしたらうそやん。
引き出しじゃないやん。うそやん。
貸付やん。うそやん。
なんなら利息も発生するやん。うそやん。
A男うそつきやん。
ちなみにこの保険、払うのが難しくなった場合には積み立てを途中でやめられるんです。
しかもやその時点までの金額で保証はつきますし、その運用額もしっかり受け取ることが出来るんですよ!
それはすごいですね!
ドルコスト平均法って意味わかってる?
ちなみにですね、この商品見ていただければわかると思うんですが、ドル建ての保険になっています!
あ、そうなんですね!
そうなんです。ドル建の保険なんですが、日本円で積み立てることが可能です!ドルベースですので一定額のドル分の金額を、ドル、もしくは日本円で積み立てていただくことができます!
ほうほう。
なので例えば円高の時は日本円で、円安の時はドルで積み立てて頂いても結構です!
なるほど!それはいいかもしれませんね!
はい、ちなみにこういう投資方法、僕は銀行出身なので知っていたんですが、ドルコスト平均法っていうんですね!
(.....ん?ドルコスト平均法!?)
ここでまた僕の頭が混乱します。
ドルコスト平均法って、僕の知ってる知識だと同一基軸通貨で同額を価格変動のある資産に変えること。
長期で上がる見込みのある資産であればそのように資産を投入すれば資産が確実に増える投資法っていう認識でした。
この商品、ドル建てでドルを同じ金額ずつ積み立てていくものだからドルコスト平均法じゃないよね?
円建てで同じ金額のドルを積み立てていくならドルコスト平均法だろうけど...
あれ?僕の認識間違ってる?たぶんA男が間違ってるよね?
誰か僕の認識が間違っていたらコメント等で教えてください...いや、マジで...
A男さん自信満々だから逆に怖い...
そんな感じでこの保険、増やせるし保証もついてるし引き出せるし、銀行に貯金する意味ってありますか?っていうお話なんですよ!
なるほど!確かに銀行に預けるのもリスクですもんね!
まぁ気持ちはめっちゃわかる。
僕も資産は銀行に入れずに運用に回したほうがリスクが低いと考えているので。
ただしA男!お前は信用できん!笑
続く...